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「お、月島さんおはよー」
と何気ない感じで入る俺。
弱い俺は武力交渉などできるわけがなく、少ない脳みそを絞って出た結論がこれだ。
人相が悪い男たちはギロリと睨みつけてきた。
悪いがそんな眼より怖い人と会っているんでね。耐性はありますわ
月島さんが驚いた顔をしていたから一応聞いてみた。
「知り合い?」
ぶんぶんと首を横に振る彼女
さいですか…。
「んじゃ、俺たち学校なんで…。」
と言って去ろうとするが、問屋はそうおろさせてはくれない。
「ちょっと、おにいさん。俺はこの姉ちゃんと話をしてたんだ。兄ちゃんはまーったく関係ないよねぇ?」
と、強引に俺の腕を掴む男。
ごもっとも、俺は関係ない。まったく無関係だ。彼らと彼女の話してる事に関してはね。
でも、少し困ってるように見えるんだから多少のおせっかいは神様も許してはくれるんじゃないか?
ここでひとつカマをかけてみることにした。
「お兄さん方…僕たちどこの生徒かご存知ですか?」
「どこって、椿山…。」
ハッ…!?という顔になった男等は俺たちから一歩のけぞった。
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