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公園に着いた俺は近くのベンチにゆっくりと腰を下ろした。辺りを見渡したがまだ人の気配がない。
予定の時間より結構早く着いてしまった。
夜の闇は吐く息の白さをより一層引き立たせ、その闇に吸い込まれるように雪も降ってきた。
寒くはない。
しんしんと降る雪がこの公園を静かにしている、この場所だけが現世から隔離されている音のない世界。
言葉では説明しにくいが、そんな不思議な錯覚に陥った。
約束の時間だ。
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