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『ん……』
朝の光を感じて、ゆっくりと眠りから引き上げられる。
傍にある体温がとても心地良くて、亮二は起きようと思いながらも、眠りと覚醒の狭間を漂ってしまう。
『………ん?』
だけど、違和感を感じた。
状況を確認するため、瞼を開けると亮二はぎょっとした。
目の前には、安らかな寝息を立てている亮二の恋人でもある藤堂零の姿が。
『うわっ』
どうしてこんな至近距離にいるのか悩んだのは一瞬、すぐに背中に回されている腕に気づいて声を上げてしまった。
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