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「個々は何処ですか…」
迷った。
見渡す限り、木!木!木!
「ヤッベェ、どうしよう…」
とりあえず進むか
そう思った時、
キヤァァァァァァァア!
悲鳴が聞こえた。
行くか!
悲鳴が聞こえた方に向かって走る
しばらく走ると、開けた場所に出た。
そこには、一人の女と、見た事ない生き物がいた
「道案内人、見つけたぜ?」
まだ付け焼刃レベルのやり方で魔力とやらを高める
「フフッ、気分が高揚してきたぜ…」
見た事ない生き物、さしづめ魔物か?魔物は俺の魔力を感じたのか、キョロキョロと辺りを見渡す
女はただそれを不思議そうに見ている。
「お前には、死んでもらう!」
勢い良く飛び出し、魔物に殴りかかる
「グルゥワァ!」
拳は見事にクリーンヒットし、ヨダレを撒き散らしながら大木にぶつかる魔物
「まだまだぁ!」
更に走りより、追撃を行う。
魔物が起き上がる前に、更に一発拳を入れる
単なる拳ではない、究極属性の魔力を纏った拳だ。
拳は魔物の皮膚すらも突き破り、体内を貫通した。
一切の反撃も許さない。
白目をむく魔物
だがまだだ、
「トドメだ!斬!」
手刀で魔物の心臓を切り裂く
血を吹きながら、ゆっくりとその身体を地面に横たえる。
「さよなら、悲しき命よ。出来るなら、次また恵まれた生を、『送火』」
魔物を青い炎が包む。
魔物が完全に燃え尽き、灰になった事を確認し、女の方に向かう
「大丈夫か?」
「え、えぇ、大丈夫」
女はゆっくりと立ち上がる
「ありがとう、助かったわ。私はアリス・ディハートよ、貴方は?」
「俺はジンだ」
「……ファミリーネームを聞いても、良いかしら?」
しまった。
ファミリーネームなんて考えてねぇ!
「あー、えと、その…」
「言いにくい事なのね、無理には聞かないわ」
「すまない、助かる」
なんとか凌げたな
「ところで、貴方はなんでここに?」
「実は帝国に行きたいんですが、道に迷ってしまいまして……」
「そうか、私は帝国の人間だ。一緒に行こう」
「ありがとうございます!」
「なに、君には助けて貰った恩がある」
「アハハ…」
それから俺とディハートは帝国に向かい歩き出した
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