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まるで飛べない鳥のように
僕はまるで飛べない鳥のように
風をとらえる翼もない
一人立ちすくみ回ってる
君を忘れられず
君が僕に微笑みかける写真
僕は静かに手放して地に落ちる
思い出は振り返る度哀しくて
早く忘れてしまいたくなる
僕はまるで飛べない鳥のようで
風を受けて宛もなく回るだけ
辛くても淋しくても泣かないよ
君はどうしてるかな
抱きしめた時の温もり
握りしめた小さな手と
風に靡く長い髪も全部
まだ忘れられないよ
いつになれば飛び立てる日が来るだろう
今はまだ遠い先の話になるかな
一人で空回りし続けて
時間だけが過ぎていく
僕はまるで飛べない鳥のように
先に飛び立つ仲間を見つめてるだけ
風を受けて一人くるくる回るだけ
まるで僕は風見鶏だね
僕はまるで飛べない鳥のように
先へ進む事すら叶わない
風を感じる羽根もない何もない
まだ僕は飛べそうにない
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