あれからどれくらいの時が流れただろう

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あれからどれくらいの時が流れただろう

あれからどれくらいの時が流れただろう… 君がいないという現実 それを受け入れるには 僕はまだ子供だったかもしれない 最後に交わした言葉は 確かに再会を誓う約束だった なのにまさかそれが 最後の言葉だったなんて… あれからどれくらいの時が流れただろう あの時の僕はまだ子供で 君の本音に気づけなかった 本当は辛かった筈なのに 気づいてあげられなかった 馬鹿だな…… 誰よりも優しかった君の言葉 僕はその言葉の本当の意味を 知らなかった 君が吐いた最初で最後の嘘 僕を哀しませない為の たった一度の優しい嘘 あの日に降った雨のせいで 心も身も冷たくなった 『なんで約束の場所に 君は来てくれなかったんだ』 子供だった僕は ただ君を疑う事しか出来なかった あれからどれくらいの時が流れただろう 僕の側に君はもういない 僕が馬鹿だったから まだ子供だったから 今でも後悔だけが僕を駆り立てる ただ淋しいよ 淋しいよ… もう君はいないのに 側にいてくれないのに 僕の心で君はまだ生きている わかってるそうじゃない そう思いたいだけなんだ 君はもういない 君はもういない… あれからどれくらいの時が流れただろう 哀しいくらいに君の顔が 僕の瞼の裏を何度も過る… あれからどれくらいの時が流れただろう 出来る事ならもう一度 君と出会ってやり直したい 昔の馬鹿だった頃の僕に 『それは違う』と 教えてやりたい あれからどれくらいの時が流れただろう あれからどれくらいの時が流れただろう あれからどれくらいの時が流れただろう… 君はもういない もう僕の側にいてくれない だから僕は 君と最後に交わした約束だけを胸に 君の分も"生きる"と また新たに約束するよ…
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