7人が本棚に入れています
本棚に追加
/78ページ
月のない夜
月が消えた暗い夜
あの頃はあんなに明るかったのに
今はこんなにも暗いなんて
移ろう季節の中
初めて君と出会った
寒空の中でも一際輝く
漆黒の夜空を彩るように
今にも降り出しそうな雨
その時だけは顔を隠す
泣いてる顔は見せたくないって
だから僕は雨が嫌いだ
月が消えた暗い夜
あの頃はあんなに明るかったのに
今はこんなにも暗いなんて
雨が止んだらまた会える
そしたらまた明るくなれるから
夜空の向こうで
明るく輝く君の笑顔
こんな暗い夜の空でも
いつもいつも照らしてくれてた
今より強くなりそうな風
それでも輝きは衰えない
ひとりで眠れない夜は
誰もいない外へ飛び出す
月が照らす明るい夜
僕の行く道もはっきり見える
誰も誰もいないところでも
僕はまっすぐ進んで行ける
そしてまた朝を迎えたら…
信じて疑わなかった
こんな夜がずっと続くと
暗い夜道を月が照らしてくれる
だから僕は進んで行ける
そう信じて疑わなかった
ある日突然月が消えた
もう前は暗くて何も見えない
もうひとりで進めない進めない
月が消えた暗い夜
あの頃はあんなに明るかったのに
今はこんなに暗いなんて
僕の心の雨は止まない
どうしてこんなに哀しいの…
さよなら月、また…会いたい
最初のコメントを投稿しよう!