プロローグ

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─ジリリリリガチャッ 「……朝…か…」 ある室内にあるベッドの中がゴソゴソと動き、布団の中から一つの顔がひょっこりと現れた。 自然と目にかかるような長さの黒い髪で、その間から見える整った顔立ちからは幼さを感じさせられる。 それでも100人が100人ともイケメンだというような完璧な容姿の少年だ。 ベッドから出た後、少年は寝癖を直し制服に着替える。 そうはいっても私服に着替えその上にエプロンを着るようなものですぐに終わった。 「父さん……母さん……行ってくるよ…」 少年は部屋にある机の上に飾られる一枚の写真に向けて呟き部屋を後にした。 その写真には小さな少年が真ん中おり、両端には男性と女性が一緒に並んで写っているものだ…
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