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なんだ、コイツ。
初めて出会った時の印象がそれだった。
お日さま園にいた時からそうだった。
誰とも話さず、ずっと独りでいた。
みんな俺に見向きもしなかった。
それが普通だった。
なのにアイツは違った。
｢狩屋!!｣
俺を叱った。
いらっとした。
何で俺に構うんだ。
同情なんていらないんだ。ほっといてくれ！
いろんなことをした。
俺を嫌いになるように。
陰口を言った。イタズラもした。
そうすれば嫌いになると思って。
だけど、アイツは俺を赦した。
それどころか、
｢素直になれ｣
そう言った。
わけわかんねぇ…
どうして俺に優しくするんだよ…
そんな事したら…
嬉しくなっちまうだろ…
ああ、らしくない。
本当にらしくない。
でも…
あんたのためなら
頑張れる。
だから…
もう少しワガママ言わせてください。
外見はとっても女なのに、本当は凄く男らしいあなたの為に…
｢ありがとう、大好き｣
…これで少しは気持ちが伝わっただろうか。
友達ができて
隣を走る仲間もできたけれど、
やっぱり霧野先輩は俺にとって一番大切な人だ。
………なんて、本人の前では言えないけど、
ちょっと素直になってみようかな…
待ってて下さい。
いつか必ずこの気持ちを伝えますから…
ＥＮＤ
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