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目の前が真っ暗になった。
兄さんは一生歩けない。
俺のせいで…
そんな現実を突き付けられた瞬間だった。
その後の事はよく覚えていない。
ただひたすらサッカーをやりつづけた。
兄さんへの罪滅ぼしの為に自己満足の為に。
サッカーをしている時だけは兄さんを忘れる事ができた。
自分でも酷い奴だと思う。
でもその時だけは思い出したくなかった。
だから背を向けた。
そして俺はシードになった
どんな練習でもこなした。
兄さんの足を治すために。
自分が情けない時もあった
でも頭にあるのは
罪悪感それだけだった。
その結果化身も出せるようになった。
でも心の傷は埋まらない。
それでもいい。
それが俺の背負う感情。
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