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い」
「了解!カクテルとオムライスな」
そう言って義樹さんはカクテルを作り始める。
その間俺はドキドキ。
何色が出るか。できれば青がいい。
欲を出すならピンク。
「はいどーぞ」
義樹さんが出したカクテルの色は
「…黄色?」
黄色なんて初めてだ。
しかも黄色の意味って何だ?
「この前買い物手伝ってくれただろ?そのお礼」
「お礼…」
黄色はお礼って意味なのか?
「あぁ、錦もカクテルの意味知ってんだっけ?」
「あ、はい」
「黄色は滅多に出さないから分からなかったか、黄色はな」
耳元に義樹さんの吐息がかかる。
多分今俺顔赤い。
顔真っ赤だ。
というか義樹さんの顔が真横にあるだけでもヤバい。
でも義樹さんが次に言った言葉で俺はにやけるのを隠せなかった。
『親友って意味だ』
竜二に言ったら喜ばれた。
親友ってことは今までよりランクアップしたんだよな?
今までアピールしてきたかいがあった!
買い物も必ずと言ってもいいほど一緒に行ったし、映画にも外食にも行ったことがある。
やっぱ嬉しい。
「錦って義樹さんに関しては乙女だもんね~」
「義樹さんはモテるから仕方ねぇだろ」
そう、義樹さんはモテる。
女にはもちろん男にも……
この前だって知らない男に告白されてた。
義樹さんは優しく断ってたけど、俺は今の関係が壊れたくなくて告白できない。
だからピンクのカクテルが出されたら告白しようと思った。
「義樹さんLOVEだね」
「悪いかよ」
「いいと思うよ?大事な人ができてやっと最強になれるんだから」
「おう」
竜二の夢は俺を最強にすることらしい。
最強とかどうでもいいけど、強ければ仲間も大事な人も守れる。
そういえば義樹さん喧嘩できんのか?
義樹さんが喧嘩してるとこ一度も見たことねぇんだけど…
一般人にしては俺たちを恐がらないしな…
今度聞いてみるか。
俺は仲間と笑いあって義樹さんを見た。
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