絶望の

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「いいんだ。お腹すかなくて」 「そっかあ、勿体無いね」 話しかけてきたのは、10歳くらいの男の子。 脱毛してるのか、帽子を被っていた。 「お姉さん、名前なんていうの」 「加奈だよ。日比野、加奈」 「いい名前だね。僕は日向(ヒナタ)だよ」 「そうなんだ」 子供は嫌いだ。 自分を大人だと思い込み、他人の領域に入ってくる。
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