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「で、何でそうなったんだよ」
すると「パァァ!」と笑顔が戻ったこいつは俺の手を引っ張り教室を出た。黙って俺はその手に握られていた。引っ張り倒されようやく着いた先は、誰もいない、何もない屋上。やつは俺の手を離して制服のポケットに手を入れた。
「ねえ康也。ソラって知ってる?」
するとやつは一枚の古びた紙を取り出し、いつもとは違う真剣な表情でそれを渡してきた。
それを表に返すと、所々茶色く滲んでいて綺麗には見えないが、微かに映る青。それは広大で、壮大な青。限界を感じさせない、堺なんてない、青。視界は青で染まっていた。
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