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「あーもう分かったから、探偵ごっこはそこらへんで終わりにしとけ。帰り好きなもん奢ってやるから、もう帰るぞ」 そんないつもの戦法。けど、それにすら振り向こうとしない。 するとやつは、遠くに見えるあれを再び指差し、俺を見て言った。 「その風景、一緒に見に行こうか」 俺はあんな《塔》に微塵も興味なんてなかった。 こいつが、馬鹿を言うまでは。 著 しみん
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