一日目

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『さてと寝るかな』 俺がパジャマに着替え部屋に戻ってくると、部屋に小汚い格好をした女の子が居た 俺が驚きのあまり声も出せずに見ていると何故か目が合ってしまった 『何してるんだ…?』 恐る恐る声をかけるとその女の子がしゃべった 『ここは何処でござる!?』 『ここは俺の家だ』 『村は!村は何処でござる!?』 『知らないぞ?』 『父上と母上を何処へやった!!』 『知りませんが?』 『まさか…貴様がっ!』 『知らねぇよ!!』 『問答無用!切る!』 そう言うと女の子は短刀で斬りかかってきた 『あぶねぇ!!』 俺はスタントマンもびっくりするぐらい華麗に避けた 『貴様!がっ!』 叫び声が聞こえすぐ振り返ると女の子がカーペットに滑って床に頭を打っていた 『おい、大丈夫か?』 倒れたまま起き上がらない女の子に声を掛けるが返事が無い 、まさか打ち所が悪かったのだろうか… 『大丈夫か?』 声を掛けながら近寄ると起き上がり再び斬りかかってきたので手に持っていたタオルを投げつけた 『うわぁー』 タオルが顔にかかった女の子はそのまま壁にぶっかっていった 『おいっ』 声をかけても返事が無い 近づいて体を揺らすも返事は無い、脈はある、どうやら気絶したみたいだ 『しょうがないな…』 壁に寄りかかったままは可哀想なのでソファーに寝かせ毛布をかけてやる こいつが起きたらいろいろ聞くかな、それまで寝れないが
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