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「行くぞ!魔王!」
「来い!勇者!」
準備が整った勇者が地面を強く蹴り、一直線に魔王の元へと掛けていく。
魔王も自らの元に掛けてくる勇者に対し、剣を構える。
そして振り下ろされる勇者の白剣。
それを受け止める魔王の黒剣。
その二つが交差した瞬間、互に練り合わせた魔力が反発し、城の全てを吹き飛ばす程のエネルギーが生まれてしまった。
けたたましく鳴り響く轟音。目も開けれない程の光。
やがてその音も、光りも収まった所に残っていたのは…ひたすらに広がる荒地のみだった。
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