1月1日 深夜 東京某所

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いただこうと思ったのは事実で、そのまま何度も口づけていると、 「ちょっと、待っ……」 なんだよ。邪魔すんな。 やっとこの腕に収まったアヤノを感じさせて欲しいだけ。 「な、に?」 不機嫌にそう聞けば、 「何じゃないっ、どういうわけ?」 「ミレイさ、頭悪い?」 「はぁ?失礼ね、そんな言い方……」 さっきまでの可愛いアヤノはどこへやら、すっかりいつもに戻ってる。 そんなアヤノに悪態をつく俺。 「俺の腕の中にかわいく収まっといて、なんなわけ?」 「か、神代くんが、…なにも言わないから」 あぁ、そうか 俺。肝心なこといってない。 「離さない」 「は?」 「ミレイ、」 優しく名前を呼んでやれば、顔が急に赤くなっていくアヤノ。 「…ずっと、そばにいて?」 今まで伝えられなかった分、俺はアヤノの目を見つめながらいう。 「ミレイ、返事は?」 「……はい」 やっと―――捕まえた。
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