1月1日 深夜 東京某所

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髪に 瞼に 頬に ……そして唇に いままでの想いがすべて伝わるようにと口付ける。 「……ずいぶんと甘いのね」 「ミレイだからだよ」 「……―――」 アヤノだから、こんな幸せを感じられる。 アヤノ以外ではこんな気持ちを持つこともなかっただろう。 「やっぱり、神代くんて女の扱い、うまい…」 「ミレイだからだよ」 「いつも女の子に囲まれてたわ」 「特別な子なんて居なかったよ」 「……でも、」 「誰かさんが大学ん時に俺に文句言って以来、ずっとここに住み着いてるからね」 そう言ってやれば驚いた顔をしてみるアヤノ。 いま思えばそうだ。 あのときから気になってたのはアヤノで 手に入れたかったのも…… 「そんな…」 「だから、覚悟して」 10年分の想い、受け止めて―――
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