1月2日 東京 麻布十番

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昨日まではアヤノのいない生活が普通だったのに、 今はアヤノのいない生活を寂しく思うなんて。 「今月も、行っていいのかしら?」 「いいよ。おいで」 おいでなんて言ったけど、本当のこと言ったらずっといて欲しい。 だけど、俺だってちょっとぐらい余裕のあるところをアヤノに見せたい。 「そういえば、アヤノ仕事は?」 「やめて帰ってきたから」 「もう、しないの?」 「しないわ」 アヤノは大学時代に専攻していた分野の研究所に勤めていたはず。 「…そう、もったいないよね」 「でもっ、私。勉強するから」 「なんの?」 「…秘密」 「なんだよ、それ」 「まだ思いついたばかりだから、きちんとしたら教えるわ」 秘密にされたけど、次あう時までに楽しみにしていよう。
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