第一話 霊波[れいは]

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「こっちの女は誰だ?」 「君は少し口が悪いね…まぁいいけど。この子は」 「神城 命[カミシロ ミコト]…よろしく」 そう言うと彼女は保健室から出ていった 「…何か気にさわったか?」 「ハハハ、そんなこと無いさ。彼女は滅多に自分から名乗ったりしないんだ。むしろ好かれたんじゃないかな」 「…それで、要件はなんだ?日向先生」 この問いで日向の表情は少し真面目になった 「あぁ、単刀直入に聞こう。君は何か特殊な能力を持っていないかい?」 質問は以外な、非日常的と言えば正しいだろうか、そんな事だった 「何が言いたいかわからないが、そんな物はない」 「…そうか。なら学校の外れにある廃工場わかるかい?そこに行ってくれないかな」 「なぜ?行く理由はない」 「…剣童くんが待っている。行きたまえ」 表情から笑顔は無いに等しかった 真剣に行けと言っているのだ。 「狭間が?」 狭間の名前が出るとは以外だった 一回しか話していないのになんの用なのか 興味があった 「わかった。行ってやる」
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