「お帰りなさいませそして、〇ね」

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オロバスとの同居生活1日目。以前にもまして口から出る言葉は刺々しい。 「ソウルストーン(今後はSSと略)から出したのは私だ!」 「出すのに時間、かかりましたよね?…それなのに偉ぶろうなんて浅はかです、〇ね」 「……」 刺々しいとは言いにくい感じがしてきた。 「朝食出来ているらしいので早く起きてくださいね」 オロバスの言葉に気づく。私は布団の中にいるのだと。 「お外寒い!」 「ならばローブ系にしては?」 「お金ない!」 「貯めてください」 今日も朝がくる。しかし太陽はなく、そこにはただ光る月のみが存在していた。 「朝食味噌汁がいいなぁー」 「…味噌汁?」 「美味しいのよ?」 「…今度作りましょう」 でも私には関係ないことだ。 毎日が楽しければ、それでいい。デビルの皆とも仲良くしていけたらいい。 私は一人空を見上げた。
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