放蕩姫

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 ここで僕は幼い容姿の子供について話そうと思う。  なんとなく手を出すと犯罪臭がするアレである。  大人だと豪語しながら幼い体型だとせめてここだけは大人になれよ、と胸を揉んでみたくなる。  まぁ、膨らんでないのがほとんどなので怒られるだけなのだが。 「勝負じゃ!」  例えば爺さん言葉、時代劇でも見て日本語を勉強した外国人を見ている気分になる。  絶対父親辺りが富士山とか書かれてあるシャツを着てるに違いない。 「ふっ」 「なっ鼻で笑いおったな!?」  腰に差してある長太刀が似合わない、絶対この子の身長以上ある。  武士の魂を引き摺っているもの。 「萌えポイントが多くていまいち萌えないわ!」 「なんの話をしておったんじゃ!?」  金髪は肩を過ぎた辺りから左右一房ずつ、二房に纏めてゴムで留め、腰付近まで伸びている。  蒼眼は欲しい物を見つけたように光り輝き、キラキラとさせ。  頬は弾力性に富んでいそう。  袖なしで緩めのシャツ、ショートのレザーパンツに太ももまである白黒のニーソックス、身長が底上げされる上げ底の白いレザーロングブーツ。  腰に下げる長太刀は細部まで意匠が凝らされいる。  丁寧に扱われているのか傷は無い。 「何ってそれは何故小さい子は保護欲をなぜこうも刺激されるのか、というのをだね」 「完全に無視じゃった! ワシを完全に無視しとった!」  かなりの上げ底のロングブーツ、大人に憧れる歳なのかね。
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