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思考の行き先にはいつも先入観
道という道を狭めて
扉を開けない
膨大な時間に迷い
特別なんだと叫び続ける
青年には
右を向けば大きな夢だけあり
左を見下ろせば
丸く眠る猫がいる
後ろを向いたら
とても虚しくて
前を向いたら
誤魔化されている表情があった
遥かなる大地とはどこなんだろう…
果てしない空にはどんな雲が泳いでいるの?
静かな夜に想うほど
武器を持たないで
野暮な野望を望むのは楽だった
しかし、それは平和でも自由でもなく
退屈という名の恐怖に支配されるだけだった
国を罵るまえに
「そこに自分はいるのかい?」
きっとラジオから流れてくる
当たり障りのない演説なら
「どうだろう?」と素直になって
聴く耳さえ持てた気がするよ。
苛ついて 故郷を飛び出し
悲しくたって 胸を張って
家族だって 旅の始まり
さよならだって 人々の宿命。
大人になんかならないで
単純に人間を始めようじゃないか。
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