3/5
前へ
/102ページ
次へ
数えきれない 人々のなかで 誰を想い 生きていくのだろう… きっとね… 誰もいない夜に 独りきり涙流し むせび泣いた あの日から そんなに遠くは 離れていないはずなのに 今 立っている位置や 居場所を見失いそうになるたびに 空を仰ぎ… こころのなかで素直になったふりをするんだ なにも感じないように 本当の気持ちを隠して 強さを引きずるよりも きみに思い切り 甘えてしまえば良いのに いまにも割れてしまいそうな傷を そっと癒やしてほしいと 一言だけ告げて… 旅立ちの日は怖くないものだよ…と 言われた言葉が 妙に落ち着く 終電の駅で  
/102ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加