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山でハイキングをしたら、空に飛行機が飛んでいた。
その飛行機を見つめていたら、黒いたくさんの数十の何かが飛行機から降りてきた。
スカイダイビングかなと思って、観察していると、何かこっちに向かって来た。だんだんとその物体が大きく見えてきた。皆強面で、手には拳銃や木刀、日本刀のようなものを持っている。
「死にさらせわれー」
「いてこましたろかー」
「東京湾に沈めたろかー」
様々な脅しの文句を垂れながら強面の男達がパラシュートで降りてきた。
逃げた。
地面に降り立った、強面の男達は俺に向かって一直線に走ってきた。
俺は命からがら車に逃げ込むと急いで、海岸沿いにある自宅へと戻った。
安心していた俺だったが急に外がガヤガヤとし出したので窓から表を見てみると、さっきの強面の男達が俺の自宅を張り込んでいた。
ビビった俺は、地下の隠し通路に行くと手にしたスキューバダイビングセットを持って海へ行った。
そして、海に入り時を過ごす。
ここまでは追ってこないだろう。
しばらくして海から上がると強面の男達が不敵な笑みを浮かべ待っていた。
俺は捕まった。
まさか、ここまでしつこいとは。
俺は巨大な倉庫へと連れて行かれた。
倉庫に入ると、ポップな明るい曲が倉庫全体に流れていた。
茫然自失していた俺の前に強面の男が近づいて来て、言った。
「実は今日は親方の誕生日なんだ。そこで、何か面白いことをしようじゃないかということで、スカイダイビングをして、初めて見た人間を追いかけて、捕まえるというゲームをしていたんだ」
「ゲ、ゲームだったんですか」
「おう、おかげで今日は盛り上がったよ。ありがとな。お礼に何かしないとな」
「いえ、いいですよ。お礼なんか別に」
「何だと、お礼してやるって言っているのに断るつもりか?」
「い、いえそういうつもりじゃ。わ、わかりました。じゃあ、お願いします」
「そうこなくっちゃ。よし、そうだな。いいことを思いついたぞ。お前をこの組に入れてやる。特別だぞ。普通は組に入るのに色々と、試験があるんだがな。もちろん、喜んで入るよな」
ドスのきいた声で男が言った。
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