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幸村には本当に感謝している。
俺がまだ4歳の時に両親に公園に置き去りにされた。物心つく前だったので両親の顔は覚えていない。
真冬の吹雪の日に捨てられ泣いていた時に、幸村に声をかけられたのである。幸村がなんて声をかけたのかはさすがに覚えてないが、俺が「おかあさん!おかあさん」と泣いていたのは何となく覚えている。
幸村は頭の回転が早いためすぐに捨てられたと理解したのだろう。真冬の吹雪の日に子供を公園に連れて行って遊ぶわけがない。
そして俺はそのまま幸村に連れて行かれて組織で育つことになった。アラン達もあっさり認めてくれて俺は可愛がれた。そこから組織の一員になった。
吹雪という名前もその日が吹雪だったからそこからつけたらしい。名字は幸村と同じ、飛鳥(あすか)という名字をもらったのである。
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