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葉
「おはよー」
挨拶と共に教室に入る。席について鞄の中身を取り出したりしてると、後ろから声をかけられた。
「あ、椿。おはよ」
「おはよ。お前昨日さ、図書室からずっと外見てたろ。何かあったのか?」
外から見えてたのか、目良いな。
「……いや、別になんもないけど。なになに?椿心配してくれたの?ww椿まじ良い子じゃんwwww」
そう言って頭を撫でると、顔を真っ赤にさせてうるせーと手を払いのける椿。
かーわいい(笑)
「まあ何もないけど、ありがとうなw椿ってサッカー部だっけ?」
「ん?そうそう。雪路は…」
「帰宅部ですwつか葉で良いよ、短いしw」
「了解。何か部活しねえの?」
「んー、まあねえ…」
しようかとは思うんだけど、したくないっつうか、
「中学で部活の先輩といざこざあってさ。あーいうのはもうこりごりww」
肩を竦めて答える。
「あれ、椿ーあれお前の彼氏じゃね?」
「え、マジ?!」
オレが教室の入り口を指すと、嬉しそうな笑顔を浮かべて駆けていく椿。
恋に部活に、青春してるねえ(´ω`*
そういうのがあればオレももっと楽しめんのかな。
まあ部活はともかく、恋より友情かな、なんてww
椿いい子だし、もっと仲良くなりたいなあ。
幸せそうに恋人と話す姿を眺めて思った。
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