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「須藤雅、英作文の期限、月曜日な」
「ひっ」
ふいに背後からかけられた声に肩を震わせると、雅は振り向きもせずに足早に歩き出した。
「待て待て待て、聞こえた癖に聞こえない振りをするな」
苦笑混じりに雅の肩を掴んだのは、英語教師。
眼鏡が素敵、などと言う微妙な人気も無くはない彼は、身長は180cm、と言っている。
彼いわく、179と180には大きな差があるらしい。
雅が隣に立つ感覚からすると、多分、178cmくらいだとは思うのだが。
鷹野さんより少し小さくて、宇田…章介さんより少し大きい気がするもん。友典さんと同じくらい。
くるり、と振り向かされたまま、まじまじと頭のてっぺんを見つめ測る雅は、是が非でも宇田川を“章介さん”と呼びたいのか、いつどうやって呼ぼうか、目の前の英語教師を忘れ、思考を巡らせた。
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