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市民会館の周りには木が沢山、生えている。
数百本あるうちの1本の木に、光本が寄り掛かって座り込んでいた。
光本はいつでもどこでも本(ライトノベル)を読む奴だったが、今は読んでいない。
さすがに成人式には本を持ってこなかったようだ。
じゃあ何故、木に寄り掛かり座っているか?
それは、
光本「うぇ、酔った。気持ち悪っ!」
高瀬「二日酔いだと!?」
光本「うぅん…おぇ」
俺「ただの車酔い」
高瀬「ああ…確か、乗り物に物凄く弱かったっけ?」
先ほどの恐怖のドライブで光本が急に静かになったのは、吐くのを堪えてただけだった。
俺「大丈夫か?」
光本「あああ」
高瀬「大丈夫に聞こえねえな」
俺「会場まであと30分くらいあるから、ゆっくり治せよ。」
光本「さ、さんじゅ、うぅ~?」
俺「俺ら時間間違えたらしいよ。」
光本「なんだとぉえ」
俺「“なんだかんだ”言って、余裕の到着だったみたい」
光本「損じゃ、ぬえか?」
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