成人式

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懐かしの仲間を探しに、その辺をうろうろしようと思ったが、想定外なほど人が多すぎて、上手く動けない。 俺「つーか、人口密度どんだけ!!」 光本「上手く動けん…」 俺「通勤ラッシュみたいだ。」 光本「………ぅ?」 俺「どうした?」 光本「気持ち悪い…」 俺「おいおい、まだ酔い覚めて無かったんじゃねえの?」 光本「いや、ちゃんと覚めたさ」 俺「じゃ、今に吐きそうな様子は幻覚か?」 光本「いや、人酔いした」 俺「弱っ!さすが“元・引きこもり”だな?」 光本「吐いて良い?」 俺「駄目だろ!?お前、せっかくのスーツや着物にゲ※吐く気か!?」 光本「うぇ」 俺「洒落にならねえから!早く木陰に行けって!」 ??「You!光本じゃないKA?」 光本「お、おう。久しぶぇ」 光本の友達と思われる人物は、星形のサングラスに、黄緑の袴を来ていた。 全体的に細身で、お笑い芸人のアンガールズの仲間入り出来るんじゃないか、というほど細かった。 そして、喋り方がラップ風だった。 YO、YO、ケチェラッチョ!的な? こんな友達、いたら面白かったのに… こいつと学生時代に会ってたら友達になってただろうな? しかし、成人式に星形のサングラスってどうなんだろ? 俺も、なんかボケれば良かったかな? バラエティー用の髭つき鼻眼鏡とか? いや、駄目だ駄目だ! こんなボケしたら恥ずかしくて20歳の若さで死んじゃう… それは置いといて、黄緑の袴着た星形のサングラスの君は、“??”じゃわかりづらいし、“星サン”と呼ばせてもらおう 星サン「光本WA、どした系?」 俺「酔ったみたい」 星サン「HAHAHA!さすが、光本は酔いに弱いNE?」 光本「ぅるさぃ」 星サン「こいつ、居酒屋に連れてったRA、たった2口で寝こんじまったんだZE?」 俺「酒じゃなく車っす」 光本「車じゃねぇよ、人だよ」 星サン「いいかRA、光本を早く連れてこうZE!」 俺「お、おう」
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