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ドンドン!
ドンドンドン!
「はいはい……なんですかぁ?俺、着替え中なんだよ?入ってきたらマジ犯罪だかんね~。」
と……言ったのにドアは開く。
はぁぁ……うちのゴッドマザーだよ(お母さん)。
「なに言ってんのよっ!お母さんとお風呂入ってる時点で君は児童相談所行きよっ!」
何だぁ?この母の気合いの入れようは?たかが入学式でその服装は何だ!!?軽くゴス入ってるぞ!
「母さんよ入学式で良い人見つけるとか大間違いだぞ?リア充だらけでぜってー凹むからな。」
「…まぁ……そうよねぇ…。ミツルくらいの年齢になれば父ちゃん必要ないわよね♪」
あー……お母さん凹ませちった。
母さん多分、俺の中3の時の一件を気にしてんのかもな。。
「お母さん、俺はアイカの事は忘れたよ。大丈夫だかんね。」
アイカ……崎田アイカ。
俺の幼なじみ。だがアイツは中学卒業式前に骨肉腫が急変して亡くなった。
幼なじみだがアイカと俺は付き合ってた。だがアイツは自分が病気の事を俺にも周りにも告げることなく卒業式に担任からいきなり亡くなった事を告げられたのだ。
あ、いけねっ今から高校の入学式だっつーのに暗い話だ。
ちなみにうちのお父ちゃんは俺たちを捨てて逃げた最悪な奴だと思っている。
母さんは借金をお父ちゃんが全て抱えてくれた良い父親と庇うけれども……。
とにかく入学式に行くかっ!
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