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そう、あれは私が高3の秋の事
とある日の休み時間にウチのクラスに来てたシバちゃんが
『何かさぁ、結華ちゃんと米澤さんって怪しいよねぇ』
って頬杖をついたまま、訝しげに目を細くして呟いた
『な、何が怪しいの?』
『そうやって動揺する所』
うっ…鋭い
でも動揺なんてしてない振りして切り返す
『動揺なんてしてません。それに、ひーちゃんは可愛い後輩だから仲良くしてもいいでしょ?』
『そうだけどさぁ……』
何とか誤魔化せたかな、なんて思ってたけど
さすがは親友
そう簡単には無理だったみたいで……
『じゃあ結華ちゃん、さっきから必死こいて気付かれようとしてる後輩がいるけど、なんであんなに必死な訳?』
『え?』
シバちゃんの視線の先を辿るように、後ろを振り返ると
廊下の窓際に、何故かジャージ姿で変顔してるひーちゃんがいた
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