プロローグ

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龍一は高校に通わず20になった。 彼はその後、吉備荘で一緒に育った東大の教授である吉備大樹(きびたいじゅ)という人物の協力を経て東大の準教授になった。 そんな龍一にはこの、20年間彼女という存在がいなかった。しかし彼も女に興味がなかった訳ではない。彼が22の頃、友人に誘われて行った食事会で出会った東利香(ひがしりか)という女性と付き合い始めた。 それから1年程の交際を経て彼らはめでたく結婚した。その直後、利香が子を身ごもり、約10ヶ月後に元気な男の子を産んだ。子はレオと名付けられた。
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