疑問が生まれる時

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疑問が生まれる時

いつものように朝が来て、 決まった時間に家を出て、 指定された自分の席に腰を掛けると学校の授業が始まる。  授業中にノートを書くのは当たり前だ と担任だけでなくほとんどの先生方が口を合わせて言ってくるが、 ちょっとした体調不良で学校を休んでしまい 授業一回分のページが抜けて中途半端になった自分のノートは  完璧にノートを仕上げたい という自分のルールに反しているが故に、 自分はもう授業中にノートを書かないのだ。 学友や先生方は ルーズリーフとかに休んだ日のページを写して貼ればいいじゃん と 簡単に言ってくるが、それは自分のルールに違反している、 いや、ちょっと違う、 説明しにくいが そのルーズリーフなどに写して”貼る”のが違うのだ、 ”貼る”ために使う”のり”が嫌いなんだ。 そんなちっぽけな自分のルールのおかげで 自分は授業中にやるべきことをやらず、 ただ平凡な学校生活を送っている・・・ だがそんな平凡な学校生活の大半を占めている授業中に 自分の頭の中で”何か”が生まれる。 それが”疑問”なのだ。 その”疑問”を何かに例えるのなら、 ”色鮮やかなガラクタ”とでもいっておこう。  自分は授業後にその”ガラクタ”を持っていろんな客に見せに行き、 客はそれを価値のあるものか無価値なのかを見定め、 それを笑い興味を示す客もいれば、素通りする客もいる。 そんな”ガラクタ”を生み出し、学友に見せることが自分の学校生活なのかもしれない。 後に見せる”ガラクタ”を見て、 あなたがどう見定め、どんな行動をするか・・・ それを見た自分は どんな新しい”ガラクタ”を生み出すか楽しみである。
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