一 無関心な会長

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誰も居ない廊下を一人真っ直ぐ歩く。 俺はこの学園が嫌いだった。 無駄にお金をかけている教室に庭園、校庭と全てにおいて装備は完璧だった。 しかし会社が倒産し、学費が払えなくなった生徒達は忽ち虐めにあい学園を去る。 別に、虐めについてとやかく言う気はないが俺のカレシが訴えに来た為に対処するほか無かったのが面倒だった。 容姿が良いだけの癖に媚を売る事だけに長けていた彼は今はもうこの学園にはいない。 助けても良かったが、彼のために尽くす事が馬鹿げてると長い間無関心を決め込んでいると彼は一方的な別れを告げ、学園を去った。 後に俺の親衛隊によって路頭に迷い、就職先も見付からず親子共に失踪したと聞いている。
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