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俺が顔をあげると真剣な顔で俺を見つめる執事がいた。
気にせず通り過ぎ様とすると腕を掴まれる。
「……彼が貴方の御兄弟と知ったのは何時ですか?」
『今。』
「本当に?貴方は最初から知っていたのでは?」
『俺まだ、小学生だよ?知っている筈がないじゃないか…な。』
力が強くなっていくのに掴まれた腕が悲鳴をあげる。
執事は気づかないようで言葉をはいた。
「ですが、『執事君。もう斬雪と会わない方が良い。斬雪の様子を見ると君は秘密で彼に会いに来ている見たいだね。食事もだ。バレたらクビ…かも。』…。」
「バレません。此処に来るときは注意を払っていますし、地下の存在は少数人しか知りません。それに…」
『俺がバラすと言ったら?』
ニヤリと笑う俺。
執事は冷汗を流しながら腕を離し、エレベーターに乗り込む俺を見ていた。
閉まる寸前、
『まぁ、バラさないけどね。』
俺は希望を落とした。
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