ハジマリ

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『ここが、新しい学校かぁ…』 目の前に建つのは、帝館高校。 今日から通う高校だ。 『……あ、職員室行かないと』 この帝館高校は敷地が広いので、職員室を見つけるのも一苦労だった。 ――コンコン 『失礼します』 「おぉ、来たか!」 そう言ってきたのは爽やかな男の人だった。 「俺、担任の小川な。小川 千昌(オガワ チアキ)。よろしく」 握手を求められたので、とりあえずしといた。 「早速だが、教室行くか!」 『はい』 歩き始めて数分後、着いたのは1-Dのプレートがある教室だった。 「お前のクラスだ、呼んだら入ってこい」 『わかりました』 小川はニッコリ笑ってから教室へ入っていった。 「おら、席付け!HRだぞ!」 「おはよー、先生!」 先生、生徒たちと仲良いんだなー と思っていると、名前を呼ばれた。 「入ってこーい」 静まり返った教室に入るのは気が引けたが、堂々と中に入った。 あれ、おかしいな。 不良さんがいっぱいいるぞ。ギャル、多いぞ。 「自己紹介!」 『あー…、諸刃です。よろしくお願いします』 「それだけか?まぁ、いいか。 席はあそこな」 『はい』 指定された席は、廊下側の一番後ろだった。
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