はじまり

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「ねー!沙織?もう出なくていいの?」 「今何時!?…って。え!!もうこんな時間!?いってきまーす」 やばい。 二年生になった初日に遅刻はごめんだ。 通学路を急ぎ足で歩いているとうちの制服を着た子がたくさんいた 「ふぅ…大丈夫だ。」 どうにか遅刻はないようだ それにしても桜が綺麗だなー つい見とれて上を向いていると何かに当たった 「い゙でっ!!」 咄嗟に変な声がでてしまった。 「あ!!すみません。大丈夫ですか」 前を向くと真新しいうちの制服を着た男子が1人たっていた 「大丈夫。こちらこそごめんなさい。あ…東高…入学すんの?」 「はい。よろしくお願いします」 あれ?この子。 私が先輩だということがすぐにわかったみたいだ まあ私が先輩の“風格”ってもんがあるのだろう 「じゃあ行きますね」 「うん」 なんて良い子なんだ いい出会いってこれか なんて考えるとにやける 名前きけばよかった…
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