カメレオンになる

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・・・・・・うん、この二つからの圧迫感は何ともいえない。 別にそういうわけではないがこれでも心は人間の男の子である。 そりゃ、困惑する。 まさか自分が腕でシートベルトのようにクロスさせて自分の胸部に押さえてるカメレオンが元人間の男の子なんて考えてもないだろう。 そう、僕は年頃の女の子に抱えられている。頭を上に、そして、腹部を向かい合わせにして。 ・・・・・・なんてこった。 やばい。かなりやばい。僕の手・・・前足が位置的にやばい。基本男がさわったらいけないところに前足がふれている。 どうしよ、どうしよ、どうしよ どうしよ どうしよ どうしよ どうしよ どうしよ どうしよ どうしよ どうしよ どうしよ どうしよ どうしよ どうしよ どうしよ どうしよ どうしよ どうしよ どうしよ どうしよ どうしよ どうしよ どうしよ。 ・・・・・・どうしょうもない。 僕が、カメレオンだけど生き返ったまではよかった(?)のだが、動かし方がわからない。 だから動けない訳で別に動かしたくないわけではない。 「なんか疲れたね?」 「そだね」 「それじゃあ、部室に入って活動日記書こ」 「えぇ書くのー?めんどーい」 「そんなこと言っといて結構書くよね、カナちゃんって。」 「まあね。 そんじゃ、書くとしますか」 そんなことを考えているうちに学校に着いたようだ。
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