カメレオンになる

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十八分くらい歩いただろう。 やっとのこと家の近くまでたどり着いた。 その角を曲がればすぐそこに・・・。 ・・・・・・。 ・・・・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・。 あった。 穴があった。 目の前には『止まれ』という文字。 とてもじゃないが跳べない。陸上選手でも、越えることは難しいだろう。 「回り道、か。」 僕は仕方なく、別の道を帰宅ルートにすることにした。 そのときの僕は次の日、この『穴』が僕の命に関わる事件を起こすことなんて、予想していなかった。 ・・・するはずも無かった。
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