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──犬か、猫か、カラスか、馬か、羊か、山羊か、ネズミか、ゴキブリか、バッタか、蟷螂か、亀か、蚊か、ハエか、蛙か、蟹か、兎か、ライオンか、ハイエナか、チンパンジーか、オランウータンか、ゴリラか、蟻か、トンボか、ハムスターか、蛇か、蜂か、もぐらか、かげろうか。
多いな。で、何て言った?
──だから、犬か、猫か、カラスか、馬か、羊か、山羊か、ネズミか、ゴキブリか、バッタか、蟷螂か、亀か、蚊か、ハエか、蛙か、蟹か、兎か、ライオンか、ハイエナか、チンパンジーか、オランウータンか、ゴリラか、蟻か、トンボか、ハムスターか、蛇か、蜂か、もぐらか、かげろう・・・はぁはぁ
ほー。それじゃあ、他のにする。
──僕の努力を無駄にするなっ!そもそも他にあるっていうの?
あるんじゃないか?
いま考える。
──いまからかよっ?!時間無いぞ?ほら、そこ、出口だし。
視線の先に、扉の形をした、光がそこにあった。
・・・。
えっ?
そ、それじゃあそれまでに決めなかったらどうなんの?
──君の意識が消える。僕も消える。
・・・。
・・・・・・。
わぉ。
──んー、時間で言えばあと、30秒くらいかな?
えーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
心の底から危機だと感じた。
考えろ、考えるんだ。早く、早く・・・!
早くしないと・・・・・・
消えるっ・・・・・・!!
──あと30秒だよっ?!僕も消えちゃうよ?!
隣で喚く奴を無視して考える。
──もういいから、早く・・・!
ええい、こうなたら・・・
─────!!
もう、自分が何を言っているのか、わからなかった。
光が僕を包む。
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