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立ち上がりながら、瑞乃が天音に素早く声をかけた。 「奥へ行きなさい」 「天音さん、ちょっと待って」 気味の悪い猫なで声に、天音の足が止まった。 「お客様、席にお戻りください」 瑞乃が天音の前に立ちふさがるように、男の前に出た。
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