0人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
ゲーセンで暇つぶしてたら同じクラスの緒方博元ってのが来た。そいつは幼馴染でさ、昔から仲良かった。
親友ってやつだなぁ
博元は俺を見るなり言った。
「学校来いよ!」
博元は喧嘩もそれなりに強く、勉強はトップで有名だ。どんな手を使って俺をあの地獄へと引き込もううとするのか……そう思った俺は言ってやった。
「あんなところまっぴらゴメンだね」
博元は無神経に言った。
「勉強いやなら寝ればいいし、第一、ちょっと前までは楽しくやってたじゃん」
「……うるせぇーよ」
実は俺、こうなるちょい前にある事件があってさ、クラスの馬鹿が影で俺のダチの佐藤ってやつを虐めててよぉ、俺は気づいてやれなかったんだよ。それでそいつ、遺書書いたり手首切ったりしてさ、人間っていざとなったら死にたくないんだろーな……
あげくの果て、そいつは転校しちまった……
「なぁ……最近お前おかしいぞ!?」
「お前に何が分かるんだよ!!」
最初のコメントを投稿しよう!