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 ゲーセンで暇つぶしてたら同じクラスの緒方博元ってのが来た。そいつは幼馴染でさ、昔から仲良かった。    親友ってやつだなぁ  博元は俺を見るなり言った。 「学校来いよ!」  博元は喧嘩もそれなりに強く、勉強はトップで有名だ。どんな手を使って俺をあの地獄へと引き込もううとするのか……そう思った俺は言ってやった。 「あんなところまっぴらゴメンだね」  博元は無神経に言った。 「勉強いやなら寝ればいいし、第一、ちょっと前までは楽しくやってたじゃん」 「……うるせぇーよ」  実は俺、こうなるちょい前にある事件があってさ、クラスの馬鹿が影で俺のダチの佐藤ってやつを虐めててよぉ、俺は気づいてやれなかったんだよ。それでそいつ、遺書書いたり手首切ったりしてさ、人間っていざとなったら死にたくないんだろーな……  あげくの果て、そいつは転校しちまった…… 「なぁ……最近お前おかしいぞ!?」 「お前に何が分かるんだよ!!」
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