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ミア「そっか、それじゃ明日から普通にまた会えるんだね!」
夜一「そういうことだけど、今はそれどころじゃない、しかし困ったな」
今更同居はやめてくれと言えるわけがないし、何より今更外に出したらそれこそ危険だ、このあたりは街灯が少ないので結構犯罪が起きやすい地域に認定されてしまっているのもあるが他種族とはいえ女の子を一人で外に出すわけにも・・・
夜一「ミア、同居にあたって一つだけ絶対に守ってほしいことがある」
ミア「守ってほしいこと?」
夜一「少なくとも学校を卒業するまでの間、俺たちが一緒に住んでいる事を誰にも口外しないこと、それだけだ」
ミア「それだけでいいの?」
夜一「だからこそ不安でもある、口外しなかったからとはいえ絶対秘密がバレない保証はないし、何よりバレる要素は他にも沢山あるんだからな」
ミア「じゃあ意味ないんじゃない?」
夜一「そうでもない、一緒に家に入るところを見られたとしても『一緒にごはん食べただけで後はそのまま送っていった』ってことにできるからまだ言い訳はできる、でも『一緒に住んでいます』と言ってしまったらその瞬間にその話は尾ひれをつけて広がっていく、見られただけと真実を言ってしまったのでは雲泥の差だ、少しでも拡散を防ぐための処置として認識してくれればいい」
ミア「う~ん、でもそれって難しくない?だって家に入ったとこ見られたら出て行くところも見られなきゃ意味ないじゃない?」
夜一「もちろん見せるさ、学校が終わって帰ってくるのが夕方の4時半前後、そこから夕飯とかを食べた時間として夜7時位に送る振りをしてその後に合流して戻ればいいんだ」
ミア「面倒だよ、それじゃ」
夜一「でも我慢してくれなきゃ困るのは俺だけじゃないんだぞ?」
ミア「うーん・・・」
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