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そうだ、いきなり抱きつかれて途方に暮れていたんだったな
それでもやはりこうなった原因とかがわからない
「あ~・・・なぁラミアのお嬢さんよ?」
「はぁ~・・・・///」
「もしもし?今現在進行形で俺に抱きついてるお前さんに言ってるんですよ?」
「はふぅ~・・・え?なに?」
ようやくこっちを見た、顔は人間基準で図るなら間違いなく美少女だろう。整った顔、綺麗な鼻筋にきめ細かい肌、茶色がかったキューティクルは日光を浴びてキラキラと光を跳ね返しているようにすら見えるし、学校や会社なんかの集団の中にいるとしたら間違いなくミスコンとかで優勝候補に上がるであろう容姿をしている。
「あぁ~、アレだ、なんでお前さんはいきなり奇声を上げて俺にタックルを決めてきた?俺はどこかでお前さんにあったか?それとも知らないうちに恨みでもかってたのか?」
「奇声を上げてタックルって、失礼しちゃうな~。それに会ったことあるですって?それ本気で言ってる?こんな可愛い美少女を忘れるなんてその頭の中身はスカスカなの?」
ひどい言われようだなおい、真面目に記憶にないんだが・・・・ん?ちょっと待てよ
「そういえば昔まだ両親が生きてた時に近所でよく遊んだ子がいたような・・・・他にも色々な子がいたからはっきりは思い出せんが・・・」
「なんで覚えてないのよ!私はよーちゃんと一番一緒に遊んでたのよ?確かにライムちゃんとかサーペントちゃんも一緒にたくさん遊んでたけどご近所に住んでたのを忘れたなんて言わせないわよ?」
「よーちゃん?俺のことをよーちゃんなんてあだ名で呼ぶやつとすれば・・・・」
昔の記憶を掘り起こす
近所の公園で俺とラミアとスライムとドラゴンの女の子、他に何人かの男の友達(人間)がいた
遊んでた記憶ではなく、ラミアの女の子が親の都合で転校するとかでお別れを言い合ってたんだっけ?
「みんなありがとうね、私向こうに行っても忘れないから!また遊ぼうね!」
あの時相当悲しいのを我慢してた気がする、涙が出そうなくらい胸が苦しくて・・・それでも笑顔で送り出さなきゃ駄目だなってどこかで思ってたんだ
「よーちゃん、大きくなったら私会いにいくから!絶対に!」
「うん、待ってる。絶対忘れないで待ってる!いつでも遊びに来ていいんだからな!」
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