懐かれた相手は蛇女

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「それはそうとミア」 「何?よーちゃん?」 「周りからの視線が痛いのでそろそろ退いてはくださいませんか?」 さっきから商店街のおばちゃん達が口元を手で覆いながら「あらまぁ最近の若い子は・・・」みたいなこと言ってるから! このままじゃ俺この商店街歩けなくなっちゃうから! 「あ、それもそうね。よいしょっと」 その掛け声とともにミアは俺の上から退いて立ち上がった 尻尾の先までを含めたら分からないが膝立ちみたいな今の状態でも俺と同じくらいの身長だ、男子平均よりちょい低めの俺にしてはなんかむずがゆい 「よーちゃん本当に大きくなったね~」 「やめろ!俺と同じ目線になって大きくなったねぇとか言うな!惨めになる!」 コイツわかってやってるんじゃなかろうか 「私としてはもう少し小さくてもよかったかなぁ・・・」 「えぇい!五月蝿い五月蝿い!俺はまだ成長期が来るはずなんだ!」 高校2年生でもまだ夢を見てていいはずだ!昔テレビでやってた!身長は二十歳までは伸びると! 「今のサイズでも私はよーちゃんのこと大好きだから気にしなくていいのに~」 「ブッ!?ゴッホゴホ!!」 いきなり何を言い出すんだ! 「ちょっといきなりむせないでよ失礼ね」 「天下の往来でいきなり大好きとか言うなよ!」 「いいじゃん、私どうせよーちゃんのお嫁さんになるんだから」 「確かに約束したけどまだ覚えてるんだな」 冷静に受け答えできたとは思うが恐らく俺の顔は真っ赤だろう そりゃミアのこと思い出したのと同時に子供の時の約束を思い出したんだから約束は覚えてる それでもいきなり言われたら恥ずかしいに決まってる
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