小田澤課長

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最近よく思い出す、あの記憶。 薄暗い公園。 揺れたブランコ。 寂しげな表情。 わたしがまだ、中学生だったときだと思う。 あれは、夏祭りの帰り道。 わたしは誰かに告白して、振られたんだ。 でも、誰だったかは、思い出せなくて。 どうせ振られたんだし、忘れちゃったならラッキーかも。 なんて思いつつ、実際は気になる所。 昨日の夜、中学の卒アルを引っ張り出したけど、あの寂しげな顔は見当たらなかった。
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