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テンションが高い僕に、彼女は一言
「そう」
とだけ呟いた。
彼女がどうしても僕に会いたい。というものだから、
喜びに浮かれて、僕も即答で返事をした。
それから一時間後。
公園で彼女を待つ。
「遅くなってごめんね?」
恵美が現れた。いつもとは違う、少しカジュアルな格好。
それもそれで、よく似合っていた。
「俺の方こそ、いきなり電話してごめんな?」
恵美は顔を横に振る。
沈黙の中、俺は今日言おうとしていた事を口にした。
「恵美、もう別れよう」
その言葉に、恵美はイヤともウンとも言わない。
「メグと別れるってことは、お別れするって事なんだよ?」
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