本当の恋に気づくまで。

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僕は校舎裏でとある女の子を待っている。 朝、靴箱に手紙が入っていた。 その手紙には、 『今日、5時30に校舎裏で待っています。』 と書かれており、その字は女子が好きそうな丸文字だった事から、僕は勝手に女の子だと思っているだけだ。 自信過剰かもしれないが、きっと告白をされるのだろう。  腕時計に目をやると、午後5時15分。 あと15分か……  今日はどういう子なのだろう。 と僕がこういう風に考えるのも理由がある。 それは、一昨日僕は同じクラスの女の子から告白をされた。地味で友達も少なくて、クラスの男子からは避けられている。   僕はそういう事に結構疎いので、話しかけられたら話していた。その程度の仲だ。 もちろんどうなりたいとかはなくて、告白された時は正直困った。  と、当時にこの子は僕につり合うような子じゃない。 そういう風に見てしまった。 だから僕は 「ごめん」 すぐ即答して断った。
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