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恵美は僕に馬乗りに乗り、とろけるような眼で僕を見る。
そして、ギシッと鈍い音を立てるベッドの上に押し倒された。
「ねぇ、裕也ぁ~」
スイッチが入ったのだろうか。
物ほしそうに僕の顔を見る。
そして、今度は僕が彼女の上になる。
感情も何もなく、ただ行為をする。そして終わらせる。
僕はたまにしか吸わないタバコに火をつけて、彼女の横でタバコを吸う。
未成年だから、本当はダメだけど。ついつい行為の後はタバコに手をつけてしまう。
そんな僕を見て、
「メグ、裕也のタバコ吸ってる姿好き~」
と言う。
――あっそ…
心の中でそう思うだけ。
面倒だから返事はしない。
***
そして、
とうとう僕の大学発表の日がやってきた。
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